不信感

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翌朝、真美は重たい体を起こしながらキッチンに向かう。 一睡も出来なかった体は鉛の様に重い。 真美は結局、一睡も出来ずに朝を迎えていた。 …何故なら昨夜も慎一の携帯からは何度も振動音が鳴り響いていたからなのだ。 …はぁ…。 何か、お弁当作る気しないなぁ…。 キッチンの前でボーッとしていると 『おはよ。悪い、今日は弁当いいわ。昨夜に言い忘れてた。』 慎一がリビングのテレビをつけながらに真美に伝える。 『え?今日は事務処理なの?』 自宅で仕事だったら、今日は家族揃って晩御飯が食べれるかな? ふふっ。 沙良、喜ぶだろうなぁ。 沙良は、真美が妊娠前まで働いて居たので保育園に通っていて夕方までいない。 この機会に真美は昨夜の事をハッキリと慎一に聞こうと考えていた。 『…いや。事務処理じゃ無いんだ。 知り合いが新しい得意先を紹介してくれるみたいでさ。昼飯食いながら顔合わせ。』 そう慎一から言われると 『そうなんだ…』 と顔を曇らせた。
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