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『…ん…』
その日の夜中、真美は大きなお腹の為に目が覚めてしまった。
…はぁ…。一度目が覚めると中々 寝付け無いんだよね…。
と明日の早朝のお弁当作りに支障が無い様に目を閉じ
…早く寝なきゃ。
と眠りに着こうとしていると
…カチカチ…カチ…カチ…
と背後から物音が聞こえた。
…慎一…?
慎一に背を向けて寝ていた真美は真っ暗な部屋に響く異様な物音に気付いた。
…携帯?
慎一も眠れないのかな?
確か『ハマッてるゲームがある。』
って言ってたしゲームでもしてるのかしら?
そう考えてる矢先に
『チッ!…よりによってこんな時間にかよ…無理だわ…』
とイライラした慎一の声が聞え、パタンと携帯を閉じる声が聞こえた。
ふふっ。ゲームが上手く進んで無いのかしら。
ホント、男の人ってゲームが好きね。
真美は背を向けたまま、声を出さず笑っていると
ブィーン…ブィーン…
と携帯の振動音が鳴り響いた。
それと同時にパカッと携帯を開く音…。
…カチ…カチ…カチカチ…
素早く慎一が携帯のボタンを押す。
…えっ?…メール…?
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