プロローグ

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一面真っ白な部屋。 天井から小物に至るまで、全てが白い。 まるで、万物の『生』を彷彿とさせる純白。 どっちが右で、どっちが左か。 どっちが上で、どっちが下か。 感覚を狂わせるような真っ白な世界に、俺はいた。 (―――どこだ、ここ) 気が付いたら見たこともない部屋に居たのだ、これは至極当然の疑問だろう。 人気のない部屋中で1人、どうしてこうなったか自らの記憶を辿っていった。
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