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「おぉいアァキラぁ……どういうことだ?」
「いや!いぃやッ!!ちょっと待て!!」
アキラと呼ばれた大きな体格をし髪型は燃える様な赤のオールバックの青年は急いで携帯電話を取り出し、どこかへ連絡する。
「わりィな兄ちゃん。ちょっと待っててくれるか」
「は、はいっ!」
短髪、切れ目で幾つかの切り傷がある厳つい顔だが、イケメンの部類にも入るだろう青年に脅す様な低い声で言われ、それに上擦った声で答える。
「おっ、ハルハル?うん、うん、いやチョット確認したいんだけどさぁ……」
アキラが通話相手と話を始める。
「おぉそれそれ、サリナって子…が~…それで~………えっ!?女!?うんうん…ちっ、違うって!!間違えてねぇーしハァ!?ぜってぇ間違えてねぇし!ちゃんと覚えてるし!」
やはり人違いっぽいなぁ…。同じく通話を聞いてた短髪の男が眉を細めてアキラって人を睨んでいる。
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