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なにやら簡単に決められてしまった。でもいきなり自由になっても…。
「どうせお前“壁の中”の人間だろ?何が原因でこっち側に来たかは、まぁ大体想像できるが…温室育ちのインサイドがこのアウトサイドで…う~ん…」
「お前も大変だよな!でもそんな奴なんか山の様にいるから!壁の近くなら比較的マシだぜ!」
二人から同情の眼差しと激励の言葉を受ける俺。そして最後に「一週間生き残れたら、この先やっていけると思うぜ」「せいぜい死なないで頑張れよ!」
二人「「達者でな」」
あ……あ……。
二人が去って行く…。俺はもう自由の身…だけどこの先本当どうすればいい?親の元へ戻る気など全く無い。戻った所で奴隷商会の奴らが待ち伏せてるかその際親も殺されてるだろ。情なんて無いさ、実の親では無く元々奴隷同然の扱いを受けてきたのだ。そもそも俺は…まぁそんな話は今度でいいか。
とにかくマズイ。非常にマズイ。完全無法地帯と言われているこのアウトサイドじゃ、さっき言われた通り、一週間生き残るのも難しい。いや、実際明日の朝には、この世に存在してないんではないか?あ!あの二人「仕事」とか言ってたよな?アウトサイドだろうが就職はした方が良いよな?よ、よし!
「アー!アー、あの!!スイマセーン!!!」
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