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「私の名前はワタベウララという。 今、結婚を前提に付き合っている。 宜しく頼む」 全然、敬語使ってないし…。 今、ウララちゃんは僕の家のリビングで土下座をしている。 その目の前にはポカーンと口を開けた家族。 …最悪だ…。 「セキヤ…お前…」 父さんがかろうじて、話しだした。 「…僕はまだ…決めたわけじゃな「何言ってんだ! こんな可愛い子を振るのか!?」 えっ? 「そうよ!勇気を出して言ったのに!」 母さん? 「セキヤにこんな可愛い彼女ができるなんて…」 姉さんまで? てっきり反対されると思ってたのに…。 「ちなみに、私はロボットだ」 あぁあぁ…。 1番言っちゃいけない事言っちゃったよ。 「こういう不思議キャラも、なんかいいな! 新鮮で」 父さんの言葉に頷く2人。 何?不思議キャラって? 全く不思議じゃないよ! 「こいつは婿養子にするつもりだが、心の整理が出来るまで、私がここに住もうと思う」 「なんて優しい子なんだ!」 父さんの言葉にまた頷く2人。 婿養子の所はスルー! まさかのスルー!? こうして、よく分かんないけど、僕んちに住むことになったウララちゃん。
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