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…最悪だ…。 なんか…僕の家族とウララちゃん、仲良くなっちゃってる…。 いや、仲良くなっていいのか…? 結婚するし…。 って、認めない認めない! でも、キッチンに並ぶ母さんとウララちゃんが、姑と妻に見えて仕方ない。 いいのか…いいのか、僕!? 「ウララちゃんはどこで寝るんだい?」 お酒で顔が赤くなった父さんが聞いた。 「もちろんワタベの部屋だ」 ウソでしょ~!? 何故だ何故だ何故なんだ~! 「お前は私の彼氏だからな」 あっ、そっか! って、バカッ! 認めてない!! 「そうね、それがいいわ!」 母さん! 「ねぇ、あたしの部屋で寝なぁい? セキヤの部屋で寝たんじゃ、襲えないじゃなぁい!」 下心丸見えだよ…! そういうの心の中だけでしてほしい…。 父さんが僕に耳打ちしてきた。 「いくら彼女だからって、無理やりっていうのは、ナシだぞ…!」 「しないから! 僕にそんな勇気も無いし、する気もないからっ! それに僕は、ウララちゃんを彼女だと認めてないし、認めなぁぁぁぁいっ!」
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