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朝6時、けたたましく目覚まし時計が鳴った。 アラームを止めて、眠たい目をこすった。 ふとウララちゃんの方を見ると、まだ眠っていた。 いや、正確に言うと、電源OFF状態になっていた。 息、してないし…。 僕はベッドから降り、ウララちゃんの隣に膝をついた。 えーっと…、背中を強く押すんだっけ? 僕はウララちゃんをうつ伏せにした。 そして、服を掴んだ。 めくらなきゃいけないよね…。 うぅ…どうしよう…。 でもめくらないと、ウララちゃんが起動しないし…。 ………よしっ……! 「えいっ!」 僕は目をつぶって、服をめくった。 そっと目を開けると、そこには蓋のようなものが、背中についていた。 「これか…」 よしっ、押すぞ! 強く押すんだよね。 「ふぅーっ!」 全体重をこの蓋にかけた。 すると、パカッと蓋が開いた。 中を見ると、中央にはゼンマイがあった。 「うわ…!」 思わず声が出た。 なんだかんだでやっぱり、ロボットなんだな…。 しみじみ思った。 自称ではなくて、本物の…。 こんなに見た目は人間なのにな…。 僕は少し、いや相当驚きながらゼンマイを握り、右に24回、回した。
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