21人が本棚に入れています
本棚に追加
回し終わり、手を離した。
すると、ウララちゃんの中が青く光りだした。
ウィーンと、機械的な音がした。
僕は急いで蓋を閉めた。
音は10秒くらいで止まった。
止まった途端、ウララちゃんがムクッと立ち上がった。
「わっ!」
僕はビックリして、後ろに仰け反ってしまった。
「おはよう」
ウララちゃんが言った。
「…おっおはよう…」
…ビックリしたぁ…。
「回してくれたんだな、ゼンマイ」
ウララちゃんは僕の正面に座った。
「うん…!
ていうか、なんで立ち上がったの?」
「私は寝起きがいいんだ」
寝起きっていうか、蘇生って感じだけどね…。
「そっかぁ…。
とりあえず、服を着なきゃ…」
僕はクローゼットから制服を取り出した。
…背中にスッゴい視線を感じる…。
後ろを振り向くと、ウララちゃんがめちゃくちゃガン見していた。
最初のコメントを投稿しよう!