3/6
前へ
/50ページ
次へ
回し終わり、手を離した。 すると、ウララちゃんの中が青く光りだした。 ウィーンと、機械的な音がした。 僕は急いで蓋を閉めた。 音は10秒くらいで止まった。 止まった途端、ウララちゃんがムクッと立ち上がった。 「わっ!」 僕はビックリして、後ろに仰け反ってしまった。 「おはよう」 ウララちゃんが言った。 「…おっおはよう…」 …ビックリしたぁ…。 「回してくれたんだな、ゼンマイ」 ウララちゃんは僕の正面に座った。 「うん…! ていうか、なんで立ち上がったの?」 「私は寝起きがいいんだ」 寝起きっていうか、蘇生って感じだけどね…。 「そっかぁ…。 とりあえず、服を着なきゃ…」 僕はクローゼットから制服を取り出した。 …背中にスッゴい視線を感じる…。 後ろを振り向くと、ウララちゃんがめちゃくちゃガン見していた。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加