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汗だくになりながら、教室に着いた。 「おう!…セキヤ、お前大丈夫か…?」 「ゼェ…ハァ…大丈夫…」 ロボットに会ったんだ~! なんて言ったら、バカにされるに決まってる。 僕はとりあえず、席に座った。 マサル君は前の席に座っている。 席替えでこうなったんだけど…。 マサル君は寝ぐせを直したらしく、いつものワックスでツンツンに立っていた。 「宿題、サンキューな!」 テンションも元に戻っている。 「夏休み明けで、みんながグッタリしてる中、マサル君だけが浮いてる…」 「だってよ~! 夏休みの宿題が全部終わるなんて、初めてだし!」 僕はマサル君と一緒の中学じゃなかったけど、なんとなく想像出来るよ…。 「まぁ、お前のおかげだな! マジでお前の宿題、キレイで見やすかった!」 「ありがとう…!」 「そうそう! なんか、転校生来るらしいぞ」 転校生? 「しかも女! 可愛い子だったらいいな~!」
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