21人が本棚に入れています
本棚に追加
汗だくになりながら、教室に着いた。
「おう!…セキヤ、お前大丈夫か…?」
「ゼェ…ハァ…大丈夫…」
ロボットに会ったんだ~!
なんて言ったら、バカにされるに決まってる。
僕はとりあえず、席に座った。
マサル君は前の席に座っている。
席替えでこうなったんだけど…。
マサル君は寝ぐせを直したらしく、いつものワックスでツンツンに立っていた。
「宿題、サンキューな!」
テンションも元に戻っている。
「夏休み明けで、みんながグッタリしてる中、マサル君だけが浮いてる…」
「だってよ~!
夏休みの宿題が全部終わるなんて、初めてだし!」
僕はマサル君と一緒の中学じゃなかったけど、なんとなく想像出来るよ…。
「まぁ、お前のおかげだな!
マジでお前の宿題、キレイで見やすかった!」
「ありがとう…!」
「そうそう!
なんか、転校生来るらしいぞ」
転校生?
「しかも女!
可愛い子だったらいいな~!」
最初のコメントを投稿しよう!