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「師匠!・・・と誰かさん、ご飯できましたよー」
竹林の奥地にある風師匠の家。ここには普段、彼とその弟子しかいないのだが、今回は先ほどの男もいる。
悠が次々運んでくる料理を目を丸くして見ている。
「初めて見ました」
「これは麻婆豆腐、師匠の一番好きな料理です♪」
並び終え3人、食卓につき、食べ始める。
男の箸が麻婆豆腐にのびる。
悠は口に運ぶまで始終黙って見ていた。
(口に合うかな?辛口が好みだったらどうしよう・・・)
「・・・・んっ、おいしいです」
悠はたまらず笑顔になり、やった!と小さな声で呟いた。
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