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「・・・こちら、というのは、もしかして」
「裏社会です」
男にさらりと言われた三文字。
悠が思っていたのと全く同じであった。だから、悠も悠で冷静に受け止めた。
「それで、貴方はどこの人です?」
自然とよみがえる記憶。
声色も変わってしまう。
「私はボンゴレの者です」
ボンゴレ・・・。
それは世界で最も有名な巨大マフィアの1つ。
風師匠のもう1人の弟子、イーピンがよこしてきた手紙にも書いてあったような気もする。
「出発はいつですか?」
「出来れば早くに」
(あぁ、やっぱりこうなるんだ。これも1つの運命・・・?)
「悠」
先に切り出したのは風師匠。
「いいのですか?」
「はい」
「そうですか・・・。どうか、気をつけてくださいね」
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