空、再び闇へ行く

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先ほどの笑顔は薄れ、真剣な眼差し。 「わかりました。でも、1つよろしいですか?」 「何だね」 「2人で話がしたいので、申し訳ないのですが・・・」 「・・・わかった。マルシィ」 Ⅸ世が視線を送るとマルシィは躊躇なく動き、 「失礼しました」 部屋を出て行った。 「これで2人だけだね」 「ありがとうございます」 ここからは周りの空気も変わる。 「ここに来てもらった理由はもう聞いているね?」 「はい。ボクが再びそちらへ戻るように、ということですね」 「そうだよ。でも、ただ戻れということではない」 「・・・どういうことですか?」 すると、Ⅸ世は1枚の写真を取り出した。 茶髪のツンツン頭の少年を中心に、右に銀髪の、左に黒髪の少年が話しをしている。 実に賑やかそうだ。 「この真ん中の子は私の孫でね」 「・・・何となく解かりました。」 悠は写真を見て、 「ボクが彼らの補佐をする、ですよね」
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