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ミカエルは、ワイを興味深そうにジロジロと見つめ、面白そうに笑う。
「へぇー、キミが例の“カケラ”かぁ…」
カケラ…?
「あれ?その様子じゃ知らないみたいだね…。なら教えて―――」
ミカエルが何か言おうとした瞬間、アスが、黒いカラスのような羽を生やしてミカエルに迫った。
「黙ってて欲しいなー、………ミカエル」
ミカエルの首に指先を当て、威嚇をする。
「アスモデウスの孫さんかぁ。初代そっくりだね」
それを軽々と手で払い、ワイに歩みよる。
「キミは実はね……」
「やめろミカエル!」
その怒鳴り声は、今までに聞いた事の無いん、アスの声だった。
アス…?
お前らは一体何を知っているんだ?
「おっと。…これ以上は、そこのお嬢さんから聞いてみて?」
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