脇役は天使がお嫌いなご様子

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方向を翻し、ミカエルは少女の所へ行く。 ワイに、何か秘密でもあるのか…? そんな疑問を抱かせた張本人であるミカエルは、少女に話かけた。 「キミ…全部喋っちゃったみたいだね」 先ほどまでの人懐っこい声色では無く、部下の失態に失望する声。 それは果てしなく冷たく、凍てつかせるようなトーンの低さ…。 「み、ミカエル様…、これは…」 「言い訳は聞きたくないよ」 怯える少女に、それを突き放すように冷たい大天使。 それは、少女よりも何倍も、ミカエルの方が強い事を表してる…。 「もういいや」 羽を広げ、手で輪を作り、詠唱を唱える。 「い、嫌だ、助けて、下さい、よ、お、願い」 おい、ちょっと待てよ なんだよこれ 天使とか、神様って、良い奴なんだろ? 正義の味方みたいなもんだろ? ―――なら、なんで仲間を殺そうとしてんだよ?
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