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だからって、ここで冷静さを失う訳にはいかない
「じゃあ、そうしてもらっても、いいですか？」
下手な敬語で、あやふやに返す
「はい。かしこまりました」
斎さんは、あたしに背を向け恋愛人形を手に取り、袋に包む。
「では、こちらを」
だしてきたのは、
チョコレート
「？」
「これを、寝るとき恋愛人形と一緒に枕元において、出てきて。と願いお休みになられて下さい。・・・・奇跡を、信じてみてください。奇跡は、信じられるからこそ、奇跡なのですから。」
斎さんは綺麗な笑顔で微笑むと、あたしにお辞儀をした
あたしもお辞儀を慌てて返す
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