第一章…街

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円を画く様に家や店が建ち並び、街の中央には噴水があった。 クスクス 「何あれ?」 街の人々は、何だか楽しそうに笑っていた… 街の中央まで少し歩いてみようと思った。 クスクス 「ねぇ…アレって…」 石畳を歩いて噴水へ辿り着く。 噴水を覗き込むと、自分の顔が水面に映ってるのが見えた。 『これが…ワタシ?』 白く長い髪 血を思わせるような深紅の瞳 死人の様な白い肌 違った意味で水面に映った自分に見とれていた …その時!! ドンッ…バシャンッ!! 『きゃっ!?』 噴水の中に頭から落ちた。 誰かに押された…? 恐る恐る後ろを見ると、其所には大勢の街の人々が押し寄せていた。
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