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群がる人達の中から、一人の男性がワタシを指差し言った
「コイツ、魔族だぞ!」
マゾク?
穢らわしい物でも見る様な目でワタシを見る。
「やっぱりそうか!」
クスクス
「こんな汚い子供が魔族なの?」
噴水の周りを囲む人盛りが、ザワザワと騒ぎ始めた。
「何故、我々の街に魔族が?」
ザワザワ…ザワザワ…
ねぇ…マゾクって何?
「やっちまうか…」
ザワザワ…ザワザワ…
「まだ子供じゃないか」
「関係無いっ!やっちまえ!!」
ワタシを最初に指差した男性が、襲い掛かってきた!
『いやぁっ!!』
白くて長い髪を鷲掴みにし、噴水の中から引きずり出し石畳に叩き付けた。
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