第一章…街

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群がる人達の中から、一人の男性がワタシを指差し言った 「コイツ、魔族だぞ!」 マゾク? 穢らわしい物でも見る様な目でワタシを見る。 「やっぱりそうか!」 クスクス 「こんな汚い子供が魔族なの?」 噴水の周りを囲む人盛りが、ザワザワと騒ぎ始めた。 「何故、我々の街に魔族が?」 ザワザワ…ザワザワ… ねぇ…マゾクって何? 「やっちまうか…」 ザワザワ…ザワザワ… 「まだ子供じゃないか」 「関係無いっ!やっちまえ!!」 ワタシを最初に指差した男性が、襲い掛かってきた! 『いやぁっ!!』 白くて長い髪を鷲掴みにし、噴水の中から引きずり出し石畳に叩き付けた。
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