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石畳は硬く冷たかった…
人々の眼は、冷たくも血走っていた。
ガッ
『痛っ!』
石畳から這い上がろうとしたが、残念な事に それは出来なかった。
「何痛がってんだぁ?」
ガスッ…ボカッ
『や…やめて…』
ある者は、拳で殴り
ある者は、何か固い棒で叩いた
『お願い…やめて…』
ワタシは何もしてないよ?
どうしてこんなことされるの?
「何だ?コイツ泣いてるぞ?」
ワタシの頬を涙が伝う
『何でもします…お願い……』
必死で命を乞うワタシに、街の人が言った。
「何でも?」
一瞬だけ殴る手が止まった。許してくれたんだと思った……けど違った…
クスクス
「なら、死ね!!」
ガッ!
『イヤァァァァ!』
ワタシは何も出来ず、ただ殴られるのを耐えた。
ずっと耐え続けた…
ずっと…
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