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息も絶え絶えな彼が、最後に放った言葉
「アリル…愛し………」
パタッ…
愛しき者が見ている前で、彼は事切れた。
『逃げないの?』
そんな彼女に声を掛ける
「………」
肩を震わせ、泣くのを堪えている様だった。
ニコッ
『残念だけど…潰しちゃうね』
グシャッ…
事切れた後の愛しき者の表情、引き裂かれていたのが嘘みたいな…
穏やかな表情だった。
気味悪い…見たくない…だから潰した。
護りきった
自分は死んでも悔いは無い…そんな表情だった。
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