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少年はその光景に圧巻されたのか、恐る恐るといった様子で席を目指す。やっと空席を見つけたかと思うと隣には真っ赤な炎を思い浮かべるかのような赤髮の少年が腕組みをして座っている。
「あ、あの~、隣……良いですか?」
話す事が不慣れな少年は、やはり恐る恐る尋ねる。すると、大きな紅色の猫目で一瞥して、頷く。ほっ、と息を吐き椅子に腰を掛けた。頭に鎮座していた猫は少年の膝へと場所を移し、そのまま丸まって寝た。
暫くして、開式となり長々とした演説の後、入学の許可などの儀を経て閉式となる。特に特筆するでもない物であった。式の後は教員であろう人に促されるように教室へと誘導された。
この魔法学校ガーランドの新入生は合計三百人らしく、一組三十人の十組制となっている。これは各組の履修効率を良くするための措置であることが先程教頭から説明があった。
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