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「そんな様子では、これから貴方がやらなくてはならないことができないと思いますよ」
なんだ?閉鎖空間を発生させないためにハルヒの機嫌をとるのは御免だ。またチープなミステリーツアーでも考えといてくれよ。
すると古泉はやれやれ、というポーズをとった。
「僕は涼宮さんが退屈しないように色々と頭を使っているだけです。貴方のように、直感的に彼女と接することは不可能ですよ。僕は案を出して、貴方がそれに色を足してくれているのですよ。僕が色を足すには役不足です。やはり貴方がいなければ」
そうかい。おまえの役に立てて嬉しい気持ちなど持ち合わせていないからな。
「しかし、僕がいなくても貴方さえいれば、涼宮さんも満足なわけです。僕がいつこの世界から消されるか、毎日ヒヤヒヤしているのですよ」
少なくとも、それはない。
あの忘れ難いリアルな夢の中のハルヒの言葉は、もう撤回されたように思える。
女なんだから、別に何回かくらいは昔言った台詞を書き換えてもいいだろ?男の俺でさえ前言撤回などたくさんしている。事態が良い方向に展開してくれるのなら、そのほうがいいに決まっている。
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