プロローグ

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ハルヒは依然として窓の外を眺めている。こいつはこういう風に何か企んでる時が一番不気味なんだ。 暴れるなら適度に暴れてくれ。 なんてハルヒの胸の内を知る者は誰一人いない。ハルヒの思考を誰が理解できようか。 ハルヒの思考を理解したところで頭が良くなるわけでもなく、去年の中間テストの悲劇を繰り返しうなだれている俺であった。 こんな憂欝の改善方法を知るすべは無く、いっそ現実逃避して朝比奈さんの膝の上で寝ていたい気分なのだ。 何もアクションを起こさないハルヒは不気味だが、そんなハルヒのおかげで平穏な毎日を送ることができている。 いっそ雨乞いでもしてずっと雨降りにしてやろうか。
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