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どのくらい寝ていたのだろう?外は真っ暗だった。すると額にタオルが乗せてあり横を見るとポカリが置いてあった。
時計を見る。夜中の2時だった。取り敢えず腹が減ったのでキッチンに行く。するとテーブルの上にメモが置いてあった。
『冷蔵庫にお粥を作っておきました。温めて食べて下さい。恵凪』
ありがたかった。いつも風邪を引いた時は自分で用意しなければならなかったからである。
俺は温めてお粥を食べた。旨かった。俺はメモに『ごちそうさま。美味しかったよ』と書いてまたベッドに潜りこんだ。
次の日起きたのは10時くらいだった。起きて横にいたのは恵凪だった。
「サンキューな」
俺は恵凪にタオルケットをかけて部屋を出る。リビングには咲がテレビを見ていた。
《もう治ったの?》
「おう、おかげさんでな」
《私は何もしてない》
「嘘つけ、お粥の具の大きさがバラバラだっだぞ」
《( ̄□ ̄;)!!》
「火が通ってないやつもあって堅かったぜ」
すると咲がうつむく。
「だけど旨かった!ありがとうな」
俺は咲の頭をなでなでしてやった。
《うるさい!昼ご飯を早く作れ!》
それだけ書いてテレビの方に体をやった。
今度は恵凪が降りてきた。
「風邪治った?」
「おう、完璧。看病人が良かったおかげかな」
「そんなこと言っても何も出ないわよ」
「そうだな、出すのは俺」
そう言って恵凪を抱き締めた。耳元で「ありがとう」とだけ呟いた。
恵凪は顔を赤くする。咲が茶化す。
「ん?なんだ?咲もして欲しいのか?なら言えよ」
俺は咲を抱き締めた。といっても咲は小学五年生。お年頃って奴かな?拒否してきた。
恵凪はまだボーッとしている。
「あら?ちょっと刺激が強過ぎたか?」
《さあ?》
なんやかんやでみんな元気になった。
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