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「ちょ、ちょっと、何するのよ!」
「大好きだー!」
《ロリコン》
「大好きだー!」
《ツンデレ》
「大好きだー!」
《お姉ちゃん》
「大好きだー!」
「ふぇ?」
いきなり大好きと言われた。恵凪は困惑していた。俺は恵凪には好きになったと言ったが大好きとはまだ言っていなかった。
オロオロする恵凪。大好きと言われ何と返せばいいかわかっていない。
困った顔もたっぷり堪能したから抱きつくのを止めた。
「ふぅー、ごちそうさま」
「何が?」
「恵凪の困った顔。かわいいかったぜ」
「な!?」
またもや困惑する。顔も赤い。恵凪は強気なところと大胆なところもあるがこういう誉め言葉というか甘い言葉に対して弱いよな。そこが楽しい。
真っ赤な顔を手で隠しながら洗濯物畳んでくると言って部屋から出ていった。リビングに咲と二人きっりになったのでテレビゲームでもしようとなった。やるゲームは踏みゲーとしても有名な配管工のおじさんである。これの協力プレイをすることになったのだがどちらが兄でどちらが弟にするかで口論開始。
「やっぱり俺が兄だろ!年上だから」
《いやいや、そこはレディーファーストでしょ?》
「レディー?もうちっと年とってから言え。お前の年はガールってんだよ」
《Σ( ̄□ ̄;)》
「ふっ、勝った」
すると咲が目を擦る。ま、まさか?
《ΩÅΩ;》
泣いたぁぁぁぁぁ!
ヒックヒック泣いている。
《私が兄がいいよぉ。お兄ちゃんの方を使いたいよぉ》
「わ、わかったって!俺が弟でいいから。俺がヘタレの方でいいから」
《本当ぉ?》
はい!キタ――――――――――涙目+上目遣い。一撃必殺―――――――――!これだされたらオワリ――――――――
「ああ」
《(^m^)ニヤリ》
「おま、図ったな」
《涙は女の武器といいますから》
ちくしょう!やられたぜ!しかし言わせて頂こう。悔いは無いと。
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