嫁と娘

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そこからが大変だった。 「ちょ、きのこ取んなし」 《自分のきのこを使いなさい》 「使えるか!あっ、ラッキー!スター取り」 《あっ!ずるい!》 「はっはっはー、スターは俺1人で十分――」 マンマミーアー ヘタレ弟は穴へと落下。 《所詮、ヘタレはヘタレ》 「ち、ちくしょう」 そこからゴールをするのではなくお互い穴に落としあうゲームと変化した。そして俺と咲は白熱した戦いの末、燃え尽きた。 二人でリビングに寝転がっていると恵凪が帰ってきた。 「こう見ると親子みたいね」 「だって、お前、俺の娘だって」 《マジ遠慮(-ロ-;)》 「マジ言われたマジ言われたよ~」 《泣くなよ、いい年して》 「泣いてないやい!」 すると咲は俺の頭を撫でてくれた。 《まぁ、少しぐらいは付き合ってあげようかな》 「咲~、チューしてやろうかー」 《マジ勘弁(〇>_<)》 「あなた達いつの間にそんなに仲良くなったの?」 「《・・・・さっきかな・・・》」 「・・・私も居ればよかった・・・・」 ちょっと拗ねる恵凪。 「じゃあ3人でできるゲームをするか」 このチョイスでこうなるなんて思いもしなかった。それは人・生・ゲーム 「よし!まず俺から回すな。おら!・・・よっしゃ!8」 飛行機が墜落。スタートに戻る。 「・・・・まぁ、なんていうか・・・次頑張ろう?」 「お、おう」 「じゃあ次は私ね。えい!5」 デザイナーになる。なった後は給料マスまで移動。 《次、私の番。7》 プログラマーになる。 「よし、俺だぜ!こい!・・・・8」 「偶然偶然」 《二度あることは三度ある》 「こ、こら!」 「いいよ、いいよ。進めて」 恵凪は結婚して子供1人。咲も結婚して子供1人。俺はその後も8が出続け。やっと進めたと思ったらフリーター。しかし奇跡が起こる。結婚し子供が2人生まれ、最初の運の悪さなんてあったのかというぐらい進み。結果、億万長者になった。
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