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朝がきた。時間を見ると午前6時。今日は日曜日。
咲は俺の左腕に抱き付いて寝ているため動けない。恵凪も俺の右腕に抱き付いて寝ている。違うところといえば恵凪の胸が俺の腕を挟んでいるところかな。
左を見ると咲、起きてる時はとても無表情だが寝顔は信じられないくらい可愛かった。しかし涙を流したあとがあり、夢の中でも泣いていたと推測する。
出来れば力なってやりたいがこれは心の問題で自分自身が乗り越えなければならない壁だからな。
俺は咲を見つつ心の中で頑張れと呟いた。
右を見ると恵凪、今思えば昨日の夜、告白していたのを思い出し、1人で赤面する。そういえば学校はどうするのだろう?叔父さんに聞いてみようか
俺はそんなことを考えている内に二度寝していた。
「・・・・さん、ゆ・・・さん、雄飛さん、起きて下さい。朝ですよ」
俺は目を擦りながら体を起こす。目の前にあるのは・・・・胸?
俺は慌てて布団を被る。
「何で起きたのにまた寝るんですか?」
「ば、バカ!まず自分の服装を見て言え!」
恵凪は母親の浴衣を来ているため前がはだけている。しかも恵凪はブラを着けていないのでモロに見てしまった。下着は昨日、自分が選んだのでたいして気にはしていなかった。
「別に雄飛さんになら見られても構いません。私、決めました。私、雄飛さんのお嫁さんになります」
「へっ?」
俺は布団から顔を出す。
「私も雄飛さんのことが好きです」
「そ、そんなにハッキリ言われると照れるな」
俺は布団から体を出して恵凪と向かい会った。
「雄飛さん、まだですか?」
「えっ!?何が?」
「おはようのキスです」
「恵凪、熱でもあるんじゃ・・・」
俺は恵凪のおでこを触る。熱い、昨日、多分湯冷めしたんだ。
「うん、風邪だ。おい、咲!おきろ」
全然、起きない。俺は咲をお姫様抱っこをし咲の部屋に寝かせた。
恵凪は俺の部屋で寝かせた。
「俺、お粥作ってくるから」
「待って!」
「どうした?」
「一緒にいて」
俺はベッドの横に座り恵凪が寝るまで待った。
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