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「あんたは寂しくない?親、いないんでしょう。…なんか、昔の僕みたいだなあ」
言葉なんてわかるわけないのに、どうしてこんなに話し掛けてるんだろ。
ただ何も言わずにニコニコしてる侑李を見て、なんでこんなに心が暖かくなるんだろう
「はは…っなにいってだろうね。ちょっと、出かけてくる」
自分がわからないのは何でなんだろう。
ただ確実にわかるのは、涼介に対する気持ち
それを素直に認められない、わがままな僕
「裕翔…っ!」
「涼、介?」
「お前なんか昨日から変だぞ」
そうだ、昔から涼介はいとも簡単に僕の左手をつかんで。あいてる右手をのばして僕の心まで簡単につかんでいくんだ
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