682人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
季節はすっかり夏だ。高校生活最後の夏休み、8月10日。それは僕の誕生日だ
「侑李ー…。ママ眠いんだから」
だからって特別な何かがあるわけじゃなくて、いつもみたいに少し起きる時間が遅いだけ
「りゅちゃ!」
「龍太郎と昨日遊んだでしょ…」
日に日に侑李は龍太郎の名前を呼ぶようになっていく。成長するのは早いんだなぁ
「裕翔、そろそろ起きろよ」
まだ完璧に覚めたわけじゃない目を開けて見れば、眩しい光の中に涼介はたっていた
最初のコメントを投稿しよう!