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季節はすっかり夏だ。高校生活最後の夏休み、8月10日。それは僕の誕生日だ 「侑李ー…。ママ眠いんだから」 だからって特別な何かがあるわけじゃなくて、いつもみたいに少し起きる時間が遅いだけ 「りゅちゃ!」 「龍太郎と昨日遊んだでしょ…」 日に日に侑李は龍太郎の名前を呼ぶようになっていく。成長するのは早いんだなぁ 「裕翔、そろそろ起きろよ」 まだ完璧に覚めたわけじゃない目を開けて見れば、眩しい光の中に涼介はたっていた  
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