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「裕翔…?」 「ごめんなさい。少しだけ…」 あのまま何も持たずに出てきてしまった僕は、帰る気にもなれずに薮くんの家にお邪魔した。 「それは…裕翔も悪いかもな」 いままでの出来事を話すと薮はそう言った。でもね、恋人なんだもん。好きだからとなりにいるんだ 涼介とだから、侑李とも家族になりたいって思ったんだよ 「ならそれを伝えなきゃな」 今日は泊まりな、っていうと薮くんは布団を敷きに行ってしまった。 ただ一言だけ。 「俺の側に、ずっといろ」 そう言ってくれるだけで、僕は満足なんだけどな。 侑李…大丈夫かな -
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