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次の日、デートがある薮くんにあわせて家を出た。それでもなんだか帰る気にはならなくて… 「裕翔?」 「あ…、圭人」 そしてなんともタイミングの悪いときに遭遇してしまったんだろうか。 「喧嘩した?顔に書いてるけど(笑)」 なんてすぐにばれてしまった。 「もう、ダメなのかなって…」 「…だから俺にしなよ」 力強く引っ張られ、圭人の胸の中にすっぽりとはまった。 こんなとき、立場が逆なら圭人は僕の欲しい言葉を言ってくれるのかな。 「裕…翔?」 「涼介…っ」 向こう側から歩いてくるのは、昨日喧嘩してしまった涼介 きっと、散歩の帰りかもしれない -
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