0016

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…もうっ、どうしてこんな時だけ早足なんだよ、短足! 一生懸命走って走りまくった。 こんなの、今までの僕にはあり得ないことだったんじゃないか。 「まって…っ」 やっと掴んだその腕を離したくない。もう届かない距離にいられるのは辛いよ 「やだよ…っ、嫌だからね!言ってよ…っ、そばにいろって…言って?」 沈黙の時間は短いはずなのに、車が通り過ぎるのもいっしゅんなのに、とても長く感じた なかなか口をひらいてくれない涼介。あぁ、もうだめなんだな、 もう、僕からはなれるしかないんだ、 -
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