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「…そばに、いろ」 離れようとした刹那、聞こえたのは確かに涼介の声で、もとめていた僕のほしかった言葉で。 「いても…いいの?」 「ははっ、自分からいえって言ったくせに」 なんて笑われてしまった。そう、だね。なに聞いてるんだろ…(笑) 「だから、ずっとはなれるなよ?」 そう言って、してくれたのは、恥ずかしいくらいに甘いキス。 「そ…そそ外…」 「帰ろう?侑李、まだ寝てるから」 「うん…っ」 握った手に入った力はいつもより強くて、明るくなった空は、まるで僕の心のようだった -
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