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これは、侑李くんが高校生になったときのお話です。
「ちょっと、パパ。早く弁当」
「お、お前なぁ!自分で弁当つくれよー…これから仕事なのに、」
「侑李はママに似て、料理できないもんねっ」
「まぁね、あ!ママ、今日も可愛いねっ」
「侑李も可愛いよ」
「こら、口説くな」
他のママやパパよりも若くて、かっこよく、可愛い僕のママとパパ。友達の親みたいに、男女なわけじゃないし、血のつながりもない。
「じゃあ、行ってくる!」
「「いってらっしゃい!」」
それでも、誰よりも僕のそばにいてくれて、愛してくれる大切なママとパパ。
「遅いんだけど、」
曲がり角を曲がれば、幼なじみの龍太郎がまっていた。昔はしょっちゅう僕の後ろをついてきてたくせに、こんなに大きくなりやがって。
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