番外編1

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「うるさいな、生意気いって。」 「はいはい…っわ。すごい風だ」 言うほどすごくないよ。って言いたかったのに 「…っ」 言葉が詰まってしまった。 綺麗なのは、昔から何も変わってないから。はらはらと舞う桜は龍太郎のためにあるんじゃないか、とかいま吹いた優しい風も龍太郎のためじゃないか なんて考えてる僕。 好きなんだよ。ずっとずっと昔から 「ほら、いこっ」 「あ、…うん」 昔ママが言っていた。好きになるのに、何も関係ないの、必要なのは気持ちだけ。 -
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