背中について

3/8

682人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
「ほら、そこのグレグレ男。いくよ」 「ぐれてないわ!」 「いいからベビーカーおして」 「…はい」 昔もよく、親が公園に連れて来てくれてた。血の繋がりもないのに、すっごい大事にされてたっけ。 公園で涼介に初めて会ったんだ。転びそうになった僕の左手を掴んだのが涼介だった 「ほら、これは滑り台。しゅーって降りるの!やってみる?」 「あいっ」 「じゃあ下で待ってるから。ほらここから滑ってみて?」 ちょこんと座りながらも中々降りることのできない侑李。助けを求めるように目線をこっちに向けていた
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

682人が本棚に入れています
本棚に追加