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「これさ、薮くんの字?」
見覚えのある少しくせのある字は、近所の施設で働いてる薮くんの字だった。薮くんは、僕たちの幼なじみであり、頼りになるお兄さん
「ちょっと電話してくる」
そういって電話をしにいってしまった馬鹿を見送り、赤ちゃんに目線をむけた
「…お前。親がいないこなの?」
「…ぁ?」
「わかるわけないか」
「裕翔。やっぱり薮くんだった。なんかあずかってほしいらしいよ、里親探してるみたい」
「なんで僕たちが…っ」
「名前は侑李。男の子だってさ」
なんか…今日一日で色んなことが起きすぎて頭がついていけない。
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