君の存在について

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ご機嫌な侑李と、嬉しそうな馬鹿。若干へこんだ僕 「ママだってさー(笑)」 「うるさいなぁ、パパのくせに」 「俺ら夫婦か~」 ふと何気ない発言に、心臓が痛くなるくらいに音をたてた。…僕の気持ちも知らないやつだもん、仕方ない 「ただいまー」 「まーっ」 「しゃべるんだ…」 赤ちゃんと関わったことのない僕は戸惑ってばかり。泣きそうになるくせに泣かない、笑ってばかり。 赤ちゃんってなくんじゃないの? 「まー?」 「ほら、侑李が呼んでる」 侑李を見ると、ベビーカーから両手をぐっとのばして抱っこを求められている。僕、抱っこしたことないのに…  
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