君の存在について

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「まぁ…っ」 「あぁ、ごめん。…しょっと」 慣れない手つきで抱っこしてみると暖かい侑李。赤ちゃんってこんな感じなんだな ふと顔を見るとニコニコとしている侑李 「…っ。涼介、パス」 「あ、おい!裕翔?」 見てるのに耐え切れなくなってしまい、侑李を渡したあと逃げるように部屋にとびこんだ 素直すぎる赤ちゃんは苦手だ。心にしまい込んだ弱さもつよがりも何もかもを引き出されてしまいそうで この先365日ずっと一緒にいるなんて、僕にはできる気がしない 突然あらわれた天使のような笑顔。 つよがりで弱虫な僕に、素直になって大丈夫。 そう教えてるくれたのは紛れもない君の存在  
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