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「よっしゃ、いこうぜ!」 「あ、うん…」 無意識に繋がれた手。昔からこうやって何度繋いできたんだろうか。友達という意味で いつだって恋人という意味で望んで繋いだことはない 「なに食う?」 「ラーメン。」 「あっそうすっか。」 侑李に怒られちゃうね~。なんて呑気に話すその背中は、昔よりもはるかに違う 「…好きだな」 「なにが?」 「へっ、あ、ラーメン」 「どんだけ好きなんだよ(笑)」 それなのに無邪気な笑顔も、侑李と遊ぶときの子供っぽさも、昔からかわってなくて。そのまま時間が流れたようだ  
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