夢幻

5/6
前へ
/6ページ
次へ
   遠くに影を見つけた。  どうやって戻ったか  解らない。  けど――  それが何だか解った  その子は、  地を蹴り走りだす。  形の違う君は、  小さく屈んで両手を広げ  僕を迎える。  僕の大好きな、君の笑顔。  唯一違っていたのは、  頬を伝う涙。  解ってた。  これが夢幻だって事。  「悲しまないで」  「元気をだして」  その子は目一杯の笑顔で  彼女に伝える。  彼女は笑顔で  その子を撫でた……。  僕も嬉しいよ。  image=424529927.jpg
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加