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遠くに影を見つけた。
どうやって戻ったか
解らない。
けど――
それが何だか解った
その子は、
地を蹴り走りだす。
形の違う君は、
小さく屈んで両手を広げ
僕を迎える。
僕の大好きな、君の笑顔。
唯一違っていたのは、
頬を伝う涙。
解ってた。
これが夢幻だって事。
「悲しまないで」
「元気をだして」
その子は目一杯の笑顔で
彼女に伝える。
彼女は笑顔で
その子を撫でた……。
僕も嬉しいよ。
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