織田家の時

2/10

93人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
安土城に入る。 するとすぐに、光秀に「…汚いままでは治療もしにくいでしょう…」と言われて、風呂場に連れてかれた。 光秀は優希を風呂場に到着させると、さっさと何処かへ行ってしまった。 ―――そして風呂場。 優希「…げ、今(現代)の風呂と全然違うじゃん。」 昔の風呂の入り方なんて覚えてねぇよ…と頭をがしがし掻きむしる。 …風呂は、畳で出来ている脱衣所の隣にあった。 当たり前だが、昔の風呂…いや風呂場は、現代のものとは明かに違った形である。 物心ついた時には現代にいた優希は、心底困りながらも服を脱いでいた。 ――その時、誰かが脱衣所の戸をガラリと開ける。 ??「失礼いたします」 優希「うぎゃあっ!?」 突然の事に優希が振り向いて叫ぶ。とっさに今脱いだ服で前を隠した。 そこには、両手を畳に綺麗に揃えて正座をし、頭を下げている女の人がいた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加