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ふと我に返った結菜が、下着姿で固まる優希を見て、目を丸くさせた。
優希「あの、これは!」
結菜「…女の子、だったんですね」
驚いた後、珍しげにじろじろと優希の体を見る結菜は何処か楽しそうだった。
優希「す、すいません!いや別に隠してた訳じゃないんすけど、借りた服がたまたま男物だっただけで…ってかなんで俺は言い訳を…っ。
てかあんまり見ないで下さい!傷とかいろいろあるんで見苦しいっすからっ!」
それに気が付かない優希は、ただただ慌てていた。
結菜「見苦しいだなんて全然!女の子なのに苦労したのでしょう…。
ただ…、最初にお会いした時随分と可愛らしい男の子だなと思っただけでして、ね?」
優希「かわ」
可愛いという言葉に赤くなる優希を見て、結菜がくすりと笑った。
結菜「ふふ、女の子だと分かって更に可愛い。…あらいけない。それは後に置いておいて、すぐに入湯の仕方をお教えしましょう!
…あの、優希様?」
優希「え、あ、はい!?」
更に赤くなってどぎまぎする優希に、また結菜がくすくすと笑い出した。
優希「な、なんすか!」
結菜「いえ、入る前からのぼせてしまっては元も子もないと思いまして…ふふ。」
優希「…うう、酷いっす結菜さん…」
そんなたわいない事をしながら、無事優希は入浴を済ませたのであった。
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