織田家の時

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襖の向こうから聞こえる足音が部屋の前で止まったかと思うと、襖がさーっと開いた。 ??「やっぱり此処に居たのね。」 光秀「…おや、帰蝶。」 優希「帰蝶…?」 そこにいたのは、綺麗な着物を着て艶やかな黒髪を上げて団子にむすんだ、これまた綺麗な女性だった。 医者「失礼しました。」 医者はそう言うと開いた襖から部屋を出て行った。 優希(濃姫…さん、だ。) …濃姫。光秀には帰蝶と言われている。織田信長の嫁で、BASARAの世界では拳銃を使い、体術を得意をしている。そして 濃姫「この子ね、光秀が連れてきたって言うのは。」 濃姫が優希に気が付くと、妖しくにこりと微笑んだ。 優希(…間近で見るとやっぱスタイルいいなぁ。うん。) そして…ボンキュッボンの、モデル並のスタイルなのである。 光秀「…そうです。なかなか面白い子で…。」 ずい、と光秀が濃姫に話しかける。 濃姫「あら、光秀が面白いなんて言う子初めてね。お名前はなんて言うの?」 光秀の何処か楽しそうな様子に、驚きながら頬に片手を当て、優希に質問した。 優希「っあ、えっと…斎藤優希です。」 濃姫「…斎藤…?」 濃姫の顔が先程の優しそうな表情とは打って変わり、険しい顔になった瞬間、ビリッとその場が緊張に包まれた。
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