影の時

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  ガァーッ!ガァーッ! 優希「!?」 友助「!?」 少し遠くの方でカラス達が一斉に飛び出して行った 十と飛び出すと次から次へと二十、三十とどんどん増えていき、空を黒に染めていく 友助「カラス…って事は!」 友助は何の事だか分かったらしく、冷や汗をかいていた 優希「は?なんだなんだ?」 優希は何が何だか分からず、カラス達が飛ぶ空に目を見開く それは徐々にこちらに来ているような気がした 友助「うわわわわ!無理無理無理!!トラウマなんだよこのお方ーっ!という訳でトンズラこきます!さいならー」 優希「ちょっ!あのお方って誰だよー!!」 叫ぶ優希を尻目に友助はあっという間に消えてしまった ガァーッガァーッ 優希「…なんかこええ…」 カラスの鳴き声が止まないなか、優希は嫌な予感をさせていた 不意にカラス以外の声が特別に聞こえる ??「…おやおや…何かと思えば可愛らしい女子ではないですか…」 優希「…っ!?」 カラスの声の方が圧倒的に煩い筈なのに、その人の声は不思議とよく聞こえていた。
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