名の無き民たち

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アメリカとの同盟が破棄されて以来、日本は瞬く間に政権が交代した。 それまで穏健派だった内閣に代わり、 所謂強硬派であると言われている内閣が組閣された。 御時世が御時世なだけに、平和ボケした国民は漸く事の重大さに気づいたのか、新政府が推進する憲法9条の改正を支持し、国民投票にて同法9条の改正が認められ、陸海空自衛隊が国防軍にその名を変えた。 予算も大幅に軍事費に回された。 まるで何かから逃れるように、生き急ぐかのように、日本は変わっていった。 一体何から逃れているのか? それは東アジアの情勢が説明してくれるだろう。
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