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「俺を否定はしないのか?」
「否定して欲しいのか?」
「もしかしたら、、、な。」
「まず結構抽象的で何が言いたいかわかんねぇし、色々補完して答えた所で満足させてやれる答えを答えてやれる気はしねぇ。例えばお前が今まで関係のない人間を殺してきた事だって、兎に角俺の意志は伝えたし、お前が償いたいってなら方法なんて無限にあるだろうけど、だけどやっぱり死で償うってのは駄目だ。非生産的。重要なのは俺はそういう考え方を持っている事と、お前が必要って事だと思う。」
「俺はこの城に来る前に、ある程度お前が屑野郎でも肯定してやる覚悟を持って来たんだぜ。そもそも俺は確かに考えが違えばぶつかるべきだと言ったけど、やっぱり言った様に他者を否定する事はゴールじゃねぇよな。って話。」
「―――そうか。合い解った。
その盟約。誓おう。」
「盟約とかそんな固いもんじゃねぇよ。」
「だが覚えておくが良い。貴様を殺すのは俺だと言う事を。」
「ふはっ!!夢にも出て来そうな素敵な関係だな?」
「んで、握手は?」
「知るか。」
「まっ、良いか。」
はにかんだ笑顔はロックにとって久方ぶりの人の暖かみを感じさせる者だった。
そしてこの時二人はようやく目を合わせる。
レイは赤髪の無造作ヘアー。眉が不自然では無い程度に太く。髪の色と相まって所謂、熱血的なイメージを思わせる。瞳も赤い。
ロックは黒髪のロングヘアー。そして赤目。眉間に皺を寄らせており、それが手伝って鋭い目つきをしている事から、冷静な心情を想像させる。瞳は赤い。
この時、二人はそれぞれ11と10の歳になる。
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