鬼の力

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私に一斉に飛びかかってくる同士達。 だが、私にとっては人が宙に浮いているように見える。 動きが…。 遅すぎる。 ズシャアッ…… 目の前にいる十人程の忍を刀で切り裂く。 弱い。 遅い。 脆い…。 儚い…。 だが、問題は…数。 千人は越えている…。 流石、長…。 武術では私に勝てないと悟っている。 だから数で勝負。 だが、それは私が力を制御しているときの話し。 私の…。 零「鬼の力を見せてやる…。」 カッ!と目を見開く零。 だが、目の色がおかしい。 さっきまでは黒目だった。 なのに、今の零の目は、真っ赤に光っている。 髪も…。 上から黒から赤に変色している…。 そして頭上には…二本の黒い角。 これが、本来の…鬼の姿… 零が上に手をかざした…。 すると…。
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