プロローグ

2/2
265人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
人は自分の生命が あとわずかだと知ったとき 残りの人生をどんなふうに 過ごすのだろうか 俺は子どもの時から ずっとそんなことを考えていた まだ死にたくないと 過酷な治療を選択する人 最期の時間を 大切な人と過ごす人 いままであきらめていた夢に 再挑戦する人―――― もし自分が あとどのくらい生きられるか わかるのだとしたら… 俺はどんな人生を送っていただろう ふと疑問に思うことがある だけど… どう考えたって 俺はこの人生しか考えられない 自分の生命の長さに関係なく 俺はこの道を選んでいたと思う ただ違うのは… .
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!