第1章 始まりの日
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ホームに着くと、ちょうど電車が入ってくるところだった。 ホームでは溢れんばかりの人がその電車を待っていた。 時計を見ると五時五十分だった。 ちょうど帰宅のラッシュにひっかかってしまったらしい。 こんな電車に乗るのは、正直言ってうんざりする。 だけど、この電車に乗らなければ、ロクの住む町に行くことはできないのだ。 だから、僕は諦めて電車に乗ることにした。
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